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【約ネバ 第10話】出荷されたノーマン、絶望のエマとレイ

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第10話『130146』

 

ノーマンの喪失、茫然自失のエマとレイ

 

   

 

3人で過ごす最後の時間

塀を登ったノーマンが目にしたのは農園の周囲が崖に囲まれていたという絶望の真実。

 

転んでもただでは起きないのがノーマン。きっちりと辺りを調査し本部側からのみ外界との連絡橋が存在する事をつきとめ脱獄の一縷の望みがつながりました(´Д`)

 

この事実をエマとレイに明かしたノーマンは、2人に脱獄計画を託し自身の『出荷』の準備を始めます。

 

追いつめられてもなお、ノーマンへ逃走を促すエマとレイに対し彼は毅然とした態度であり続けました。時には笑顔を浮かべることも・・。

 

2人に弱音を吐くこともなく涙を見せる事もない、このノーマンの精一杯の強がりは見てて胸が締め付けられるなぁ・・。

 

3人の幼少期の回想は見てるとほのぼのする素晴らしい思い出なんだが、その先に待つのは絶望の展開なんだよなぁ( ;∀;)

 

ノーマンの出荷

ハウスを後にするノーマン。彼が去るギリギリまで引き留めようともがくエマの姿が痛々しすぎる・・(´Д`)

 

コニーの時と同じく正門には荷車が。しかし、ノーマンが案内されたのは謎の小部屋。

直接的な死の描写がなく、コニーやクローネのようにノーマンが死を迎えたかどうかは不明。まだ希望はある・・か!?

 

 

ノーマンのいない日常

ノーマンの『出荷』後、エマとレイは抜け殻のような状態に・・。いわゆる廃人。

6年もかけ脱獄計画を練りエマとノーマンだけは助けようと一人奮闘していたレイは、ノーマンを失ったことで脱獄を諦めてしまいました。こんな弱気で消え入りそうなレイは初めてですね・・。それだけノーマンを失った心の傷は大きいということ。

 

 

茫然自失のエマに対してイザベラは『ママ』になる事を提案。エマはもちろんそれを拒否しますが、以前のような抗う強い意志は見せる事はなく・・。

 

エマへのイザベラの態度はここまで来ると怪しさ満点だな。ここまで徹底して脱獄を諦めさせようという言動は、むしろ脱獄を煽っているようにも見える・・。

 

イザベラのモデルにしているかは分かりませんが、彼女は『女王の教室』で天海祐希さんが演じていた阿久津先生を彷彿とさせますね。

 

 

レイの出荷

脱獄計画を進めることなく、ノーマンを失った絶望を抱えたまま日々は過ぎ去ってしまいついにレイの出荷日が明日に迫る。

 

レイがハウスで過ごす最後の夜、レイとエマは久しぶりに会話を交わします。エマの目には以前のように抗う意志が宿っていました。

 

 

まとめ

ノーマンの『出荷』がついにやってきました・・。彼が驚くほどアッサリと『出荷』を受け入れた背景と死の描写が無かったことは無関係ではなさそうですね。クローネやコニーなどはきちんと死を描写している作風を考慮すれば、ノーマンはまだ死んでいないと考える方が自然。

 

イザベラの違和感すら感じる態度も気になりますね。エマに脱獄を促すような言動に隠された真意、ここにきてイザベラ善人説が可能性を帯びてきました。

 

厳しい外界に耐えられるように育成、制御できなかった風に見せて脱獄させる、こういう視点で彼女を見ると辻褄が合うような気がするんだけど・・