『次にくるマンガ大賞2019』のノミネート作品が先日公開され投票が始まりました。実はこの賞レースの事は恥ずかしながらあまり知りませんでした!(笑)
というのも、漫画の賞レースといえば『このマンガがすごい!』の印象が強く歴史もそこそこあるのでどうしてもこっちと混同しがちに・・
今回、縁あって『次にくるマンガ大賞』を知るきっかけができ気になったノミネート作品を読んでみたので感想を書いてみたいと思います。
今回、ノミネート作品の中でも私が気になったのは『トニカクカワイイ』・『妻、小学生になる。』、そして『ぼっち・ざ・ろっく!』の3つ。
トニカクカワイイ
『ハヤテのごとく!』で一世を風靡した畑健二郎先生の最新作。その絵柄の可愛さはハヤテで知られているところであり、内容も「トニカワ!」と思わず言いたくなるイチャイチャ系。
ハヤテと違うのは『夫婦』コメディ・・!
妻、小学生になる。
他界した妻が転生し夫と子供の前に小学生の姿で現れるお話。妻を亡くしてから冷え切ってしまった家庭環境が妻の出現をきっかけに再生していく。以前twitterであがっていたのを目にしていたのでノミネート作品として挙がってくる前から存じていました。
以前ならあまり読まないタイプの作品なんですが、家庭を持ったら家族がテーマの作品に目が行きがちになりました。
そして案の定、感情移入しすぎて読みながら泣いてしまうという・・(笑)
今回のメインは『ぼっち・ざ・ろっく!』。『次にくるマンガ大賞』をきっかけに知る事になったわけですが、最近は新たな漫画を開拓する事も少なくなってきた中で試し読みの大盤振る舞いをしてくれたおかげで、その内容を知る事となり良い作品と出会えました。
『U-NEXT』や『ニコニコ静画』でノミネート作品のほぼ一巻分を読めます!
『ぼっち・ざ・ろっく!』とは・・
「まんがタイムきららMAX」で連載中の作品。
キャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!!」
あらすじ
主人公の後藤ひとりは、アップする演奏動画がネットで話題になるほどのギターの腕前を持つ。がしかし、現実世界ではコミュ障のぼっち。そのためバンドを組んだことがない。
そんな彼女は、道で出会った伊地知虹夏に誘われる形でバンドへ加入。発展途上なひとりの人間力はバンド活動を通して成長していくのか・・!?
『陰キャ×バンド』のゆるっとしたコメディ!
『ぼっち・ざ・ろっく!』の魅力
- ひとりの陰キャ全開な挙動
- 魅力的なキャラクター達
- ひとりとバンドの成長
主人公のひとりの特徴はなんといってもその陰キャ全開の挙動(笑)。友達はおらずその手の話になるとすぐに自虐的になるのがお約束の流れ。そこに突っ込み役の伊地知(Dr)が加わる事によりコメディにいい味が出てます。
ひとりが所属する『結束バンド』には賑やかな伊地知(Dr)、クールな変わり者である山田(Ba)、百合ッ気のある美少女の喜多(Vo&Gt)とバンドメンバーも面白味のあるキャラが揃っており、掛け合いが絶妙。
ゆるっとしたコメディ、『女子高生×バンド』というキャッチーな題材、ギリギリ笑える(?)ひとりの陰キャ具合、そこに加えてひとりとバンドの『成長』という熱い要素もあり、気楽に読める上に満足度の高い内容となっています。
気の早い話ですが、仮にアニメ化すれば漫画では表現できない『音楽』に力を入れれば確実に売れそう。それだけのポテンシャルは秘めてます。
私個人としては、『ぼっち・ざ・ろっく!』に大賞を取ってほしいところ。だけど、結果がどうあれ私のように作品が目に留まる人が今多いはずなのでノミネートによる宣伝効果は絶大なはず・・!(笑)
余談ですが、主人公を含めバンドメンバー全員の苗字は『ASIAN KUNG-FU GENERATION』を元ネタにしています。
アジカンファンの私にとってはこれも作品を推す一つの要素だったり(*´▽`*)