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『天気の子』を考察&オススメの新海誠監督作品を選んでみた!

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こんな時だからこそ、変わらず今日もアニメーションの素晴らしさに浸りたいと思う。一ファンとして一日も早い京アニの復活を望んでいます・・。

 

   

 

今回は、世界が待ち望んだ新海誠作品最新作『天気の子』の公開を記念し、過去の新海誠作品から『天気の子』を考察。そして、個人的にオススメしたい新海作品BEST3を決めたいと思います。

 

『天気の子』を通じてこれから新海作品に浸りたい方、『君の名は。』で新海作品に興味を持った方に向けつつ、新海作品ファンの方からは「共感」or「ツッコミ」をいただければなと(笑)

 

 

『天気の子』はどんな作品に・・?

『君の名は。』の空前の大ヒットでアニメーション監督としての地位と人気を不動のものとした新海誠監督。3年ぶりの新作という事でプロモーションの力の入れようは前作『君の名は。』以上。

 

相当なプレッシャーになってそうだが、インタビュー見る限り監督本人はそうでもなさそう(笑)

 

前作以上に期待がかかる『天気の子』。楽曲提供はRADWIMPS、デザインは田中将賀氏が前作から引き続き担当。多くの方が触れた『君の名は。』から視覚的聴覚的な部分を引き継いだことで、アノ『君の名は。』の新海作品だよ!っと違和感なく入り込めるような配慮が見受けられます。

 

エンディングはどうなる?

様々なジャンルの作品を世に輩出してきた新海監督ですが、新海監督作品の特徴といえば『絶妙な距離感の恋愛模様×モヤモヤ感』ですね。

 

『秒速5センチメートル』のなんともいえないもやもやエンディングが話題となりましたが、前作『君の名は。』ではわかりやすいハッピーエンドを描きました。大衆受けする最後だっただけに空前の大ヒットを勝ち取ったところもありますが、一部ファンからは売れるために『らしさ』を失ったという声も・・。

 

『君の名は。』が売れすぎたが故に期待がかかる『天気の子』では、前作以上に新海エンディングを描きにくい妙なプレッシャーがありますがはたして・・?

 

前作キャラの友情出演は?

『君の名は。』では新海誠作品『言の葉の庭』のヒロインである雪野先生が登場。劇場へ足を運んだファンは思わず「おぉ・・!」と声が漏れたんではないでしょうか?私もその一人です(笑)

 

今回の『天気の子』では、『君の名は。』の瀧くんや三葉、てっしーや奥寺先輩あたりが出てきてくれると嬉しいなあ( *´艸`)

 

ソフトバンクのCMだと画面越しではありますが、一応『君の名は。×天気の子』コラボをしていますけど(笑)

 

 

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オススメしたい新海誠作品BEST3

 

新海誠作品一覧
  • ほしのこえ(2002)
  • 雲の向こう、約束の場所(2004)
  • 秒速5センチメートル(2007)
  • 星を追うこども(2011)
  • 言の葉の庭(2013)
  • 君の名は。(2016)

いうて6作品しかないんでBEST3と銘打つのもどうかと思いましたが・・(笑)。合うか合わないか、新海作品に何を求めて視聴するのか?で評価が分かれてくるかと思います。

 

『主人公とヒロインの絶妙な距離感』は一貫して描かれていますが、ジャンルは結構バラバラ。南北分断された日本を舞台にしたもの(雲の向こう、約束の場所)や、ファンタジー色が強く新海版ジブリともいえる意欲作(星を追うこども)、そして新海作品の代名詞ともいえる淡い恋愛モノと多岐に渡ってます。

 

第3位

 

『秒速5センチメートル』 

短編3話で綴られる淡い恋愛模様。新海作品の代名詞ともいえるむなしすぎるエンディングが当時話題を呼びました。

 

「中学時代の恋」、「高校時代」、「大人になってから・・」を3話で描くのですが、まあ主人公の鬱々とした感じと女々しさと成長の見られないところがイライラする(笑)。あと女性の方がやっぱサバサバしてるよなぁ・・と痛感した作品でもあります。

 

『時間は人間を変化させるのか?』がテーマ。変化しなかった主人公と変わりゆくヒロインの埋まらない距離感が・・(´Д`)

 

エンディングで流れる山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」が泣かせにかかってるんだよなあ。作品と絶妙にマッチしております。

 

報われないエンディングやこれこそが新海作品!と思われてる方が好きで推している印象。後述する2作品のようなサッパリした感じが好きな私としてはこの位置です。

 

 

 

第2位

 

『言の葉の庭』 

何と言っても美しい背景と雰囲気が目を引く作品。作品の核となる『雨』を描写する事への徹底したこだわりが垣間見えます。

 

主人公役の入野自由さん、ヒロイン役の花澤香菜さんの演技も素晴らしい。

 

雨の日の午前だけ出会える、夢追う高校生と夢破れた訳あり教師との恋物語。悪意に押しつぶされ社会を『歩く』ことのできなくなったヒロインが、靴職人を目指す主人公との出会いによって再び歩きはじめるようになる最後は爽やかで実に私好み。

 

恋物語は、主人公とヒロインが抱き合う安直なラストだけではないのだと見せつけられる。満足感ある内容を、長すぎてだれることのない46分という絶妙な尺で作り込んでいます。

 

 

第1位

 

『君の名は』 

前半は男女の入れ替わりをコメディタッチで、後半は歴史を変えるために時空を超え奮闘する姿を描いています。神木隆之介くんと上白石萌音さんの瀧と三葉の演じ分けは素晴らしかったですし、要所要所で流れるRADWIMPSの楽曲が恐ろしいほどマッチしていて作品を盛り上げている。『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』『とらドラ!』など一般層にも馴染みのある作品のキャラクターデザインを手がけた田中将賀氏を起用したことも広く観られる作品に仕上げるためには◎

 

ほとんどの方がご覧になられていると思うのでその内容については省略。

 

私が評価しているのは、あえてわかりやすいハッピーエンドにした事。『秒速』でのエンディングが話題となり「新海作品=むくわれない」というイメージが定着している中で変化を見せてきました。『言の葉の庭』では余韻を残したエンディングであり、これを踏襲していたなら最後に瀧と三葉は電車ですれ違ったままで終わりを迎えてると思います。

 

大ヒットは狙ってできるものではない。元からのファンからすれば『君の名は。』の内容に沿ったエンディングは、今までのイメージを逆手に取りいい意味で裏切られた形になっていたかなと。新規層からすれば王道の爽やか路線で文句なしのエンディングですしね。ファンと一般層、両方に納得させられるものでした。

 

まとめ

主人公とヒロインの距離感を描いた恋愛模様が新海作品の代名詞、『秒速』→『言の葉』→『君の名は。』の流れを振り返ると変化と進化が垣間見えました。

 

作品ごとに全く違う顔を見せる新海作品。『天気の子』ではどのような物語を見せてくれるのか・・本日の公開が非常に楽しみです(*´▽`*)

 

 

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