私はラーメンが好きなんでSNSを活用して様々な情報を仕入れています。最近界隈を賑わせている話題が2つ。その話題について取り上げてみる。
統計を用いた絶対的な主張ではなく、あくまで個人の価値観を通しての話題への言及です。(記事書いてる途中で大手からすんごい記事が出ちゃった・・)
ラーメン一杯に何円まで出せる?
ラーメン評論家の山路力也さんがTwitterで呟いていた『ラーメン一杯の価値』について。この手の話題はたびたび巻き起こりますよね。『ラーメン一杯800円論争』だとか、1000円までがボーダーだとか・・。
ラーメンといえば『安くて手軽に』のイメージが根強い食べ物だと思います。食べ手側のニーズの大前提。
一方で、今のラーメン店は求められるレベルが高く応えられなければ見切られが早い。開店&閉店の早過ぎるサイクルがそれを物語ってますね。早ければ二か月で店をたたむ事も・・。
昨今のラーメン人気に加え食べ手側の誰しもがレビュアーになりその評価をSNSなどで他者と共有する事が容易にでき味の善し悪しを簡単に拡散できる時代である事も要因の一つだと思います。
「より良いものをより求めやすい値段で」を掲げ、日々奮闘されているお店ばかりだと思います。が、食べて側の目と舌が情報によって肥えてしまえば、満足の閾値がおのずと上がってしまう。
『安くて手軽に』のイメージを持ちながら食べる側の求めるモノのハードルが高くなってしまっている気がします。ラーメン屋さんが出すラーメンのレベルとこだわりと値段と食べる側のハードルは上がっていく一方で、食べ手側の納得する値段は上がらないというミスマッチ、認識のずれ・・。
今や『ラーメン』とひとくちに言っても、幅はかなり広く様々。中華そばというジャンルにしても、ブランド鶏を使った店からノスタルジックな町中華まであります。
『ラーメン』という名前だけは同じだが、人によって求めるレベルがバラバラになってしまった。提供するお店側の多様性がそれを加速させている部分も・・
だって、
こんなに種類あるんだぜ?( ゚Д゚)
1000円でも想像以上に美味しければ安いと感じるし、500円でも期待を下回れば高いと感じる。『味』は個々の好き嫌いもありますしね・・。
だらだら書いておいて結語がないんですが(笑)、何が言いたいかというと今の時代『美味しいラーメン』ならスシローやかっぱ寿司でも出てきます。
私はおおむねそれで満足できる人間です。ラーメン屋さんではないけど十分に美味しい。だけど、「あそこのお店のラーメンが食べたいなあ・・」とふと思うオンリーワンな一杯を出すお店もあります。それもまた同じ『ラーメン』。でも値段は全然違う。しかしそれでも決して高いとは思いません。
町医者と大学病院、同じものを求めて受診するでしょうか?『ラーメン』も同じでそれぞれのすみ分けがあると思います。個人店の方が美味しさが上とかチェーン店は美味しくないとかそういう話ではなく、それぞれに求められている役割が違うと思うのです。
小さな子供を持つ親の視点からすれば、とてつもなく美味しい一杯を出すカウンターオンリーな狭い店よりも、大きな店舗を持つチェーン店の方が助かるとか・・ね。
ここまでだらだら話しておいて、私自身の一杯のボーダーをまだ明かしていませんね(笑)。締めに個人的なボーダーラインを。
私が許容できるラーメン一杯の値段は、味玉無し通常トッピングで『950円(税込)』まで。これ以上値が張ると味が良くてもちょっと高いかなぁと感じます。
食べログの評価について
上の『ラーメン一杯に何円まで出せる?』と少し似た内容。上は個々が決める『味』のボーダー。そのボーダーを数値化し指標としたのが『評価』。
食べログは実際に食べた人がそのお店を評価し点数に反映していくシステム。個々の価値観の平均化ですよね。
そんな『食べログの評価』にまつわる噂話が巷で話題になっています。「店が食べログにお金を出せば評価が上がる」と。
真偽は定かではありませんが、評価3.6点を超えるには課金しなければいけないらしい(笑)。そしてそのあたりの評価のお店が異様に多いようです。逆にいえば4点近くまで迫る高評価点は課金店ばかりという・・。んなアホな( ゚Д゚)
私が好きなあの店もあっこの店も課金してたの!?と。けど、出された料理を味わえばお金を出して勝ち取ったかどうかはすぐわかりますよね。
上の『ラーメン一杯に何円まで出せる?』の話題と同じで、人によって『適正』は違います。価格も評価も。
ぶっちゃけ食べログで情報収集はしますけど、点数はアテにしていません(笑)。だって豚骨好きと豚骨嫌いじゃ同じ豚骨ラーメン食べても評価は180度違うやん・・?
自分が好きな店が評価低かったら凹むし、自分が合わなかった店が異様に評価高くてもなんか嫌なんで、個人的には絶対的な指標としては認識しておりません。それをアテにして異様に信じ込むのも、高評価店を崇拝するのもなんか違うかなと。といいつつ『アワード』とか『百名店』のラインナップは気にしちゃってますけど(笑)
最後に。
『評価』のためにではなく必死に自分の仕事をしてお店が勝ち取ったモノを、お金で上積みしたと誤解を招くような内容で流布するのは納得がいきません。真偽が定かではないのに誘導するようなことを言っているのはちょっと・・。
「美味しいものは美味しい!」と褒めて、「合わないものは合わない・・」とひっそりと胸の内に秘めとく。『評価』に右往左往せず自分が体感してどうだったか、シンプルにそれでいいんじゃないかなあ・・。