第二章『選ばれた死』
3週間ぶりの最新話更新。
待ってました(*´▽`*)
自殺法を高らかに叫んだ開化宣言により自殺者が後を絶たない・・。開化本人は行方知れず。正崎は開化の捜索に乗り出すのだが・・
- 自殺は悪・・?
- 罪に問えない自殺法
- 自殺法の是非を問う『新域域議選挙』
- 開化を追う特別捜査班結成
開化の逮捕は違法性が焦点
開化が立ち上げた『自殺法』。60人を超える人間が声明直後に集団自殺。その後を追った人間が200人以上・・
世間へ無視できないレベルの影響を与えた『自殺法』ですが、現在の法律では開化の行いを違法と捉えることは出来ず。
なので『逮捕』ではなくあくまで『捜索』でしか動けない。自殺を唆す物的証拠があれば『自殺教唆』が適応できるため、正崎を中心とした特別捜査班を結成することに。
『自殺法』は世間の関心が高いが反対多数。賛成はたったの3%に過ぎない・・んですが割合ではなく実数に目を移す9万人を超えてます。安楽死を含めると一定の共感は得ている模様。世界に目を移すと国によっては安楽死を認めている所もあり、自殺は必ずしも悪ではないという声が『自殺法』を後押し。
「そういう状況ならいいのでは・・?」
と、安楽死に対するハードルを下げている現状を『溢れかえったゴミ箱の傍らに置かれているゴミ』の描写で分かりやすくしていますね。
この作品、演出や展開も魅力的ではありますが、自殺大国『日本』の現代の問題に切り込んだテーマが惹きつけるには十分すぎる。
新域域議選挙
世間の注目を浴びつつも姿をくらましている齋開化。そんな彼が突如声明を発表。新域域議選挙にて『自殺法』の是非を問う・・と。
開化が示した選挙の条件は3つ。
①:新域に住んでれば誰でも選挙権あり
②:新域に住んでれば誰でも立候補可
③:『自殺法』の賛否を明確にする
普通の選挙よりも条件がかなり緩い上に『自殺法』が争点であるという明確さ。やろうと思えば住民票を移して即日選挙権を得ることができ、制限がないので赤ちゃんにすら一票が与えられている&立候補が可能というトンデモルール(笑)
いまだ自殺していった人と開化との繋がりが明らかになっていませんが、200人を超える人間が開化を盲目的(?)に信じ自殺した背景を考慮するとこのルール結構ヤバそうです・・。自殺法賛成が世間で3%だろうとこのルールと開化の洗脳のような謎のカリスマ性が合わさると比率を大きく変えてきそう・・
特別捜査班結成
新域域議選挙への対策として野丸が域議に立候補し政治的側面から開化を追いつめる。・・そうですが、負けフラグにしか見えないんだぜ?(笑)
一方、正崎は開化の捜索及び違法性を問うため特別捜査班を結成。開化の行方を捜しつつ、罪に問うために『自殺教唆』の証拠探しが始まります。
戦力も補充され新たな事務官に瀬黒陽麻を、捜査班に刑事の九字院を迎えました。2人ともキービジュアルに出てきてる重要キャラ。瀬黒は今回初登場。
・・キービジュアルに出てきてるから死なないとは言えないのは文雄の件があるので、この2人も同じように死の危険はありますね。ビジュアルで描かれている各キャラのつなぎ目が『死因』を表しているとも考察されているしねぇ・・
まとめ
第二章に突入!開化が世間に訴えかけた『自殺法』が大きな波紋を呼び、畳みかけるようにその是非を問う選挙を仕掛けてきました。
開化を捜索しつつ、並行して曲世愛についても探りを入れてましたが・・入手した彼女のカルテにあった治療歴は『子宮』か・・。またとんでもない爆弾を掘り当ててしまいそうですね・・。
そして、それに関連するのか今回妙に目立ったのが『子供』。域議選挙の選挙権や立候補の要件にも『子供』という単語が飛び交っていたし、正崎が子供を気にかけるシーンや自殺願望の父を助けてほしいと訴えた子供の動画など気になる部分が多い・・。
タイムリミットが迫った選挙、開化の捜索、曲世愛の調査、とさらなる展開への準備回でした。前回までの怒涛の展開に比べるとちょっとトーンダウンしてましたが、相変わらず先が気になる作品です。
【前回の記事】