鬼滅の映画行ってきました(*´▽`*)
関西ではゴールデンタイムでの再放送が決定しさらに勢いを加速させる鬼滅。興行収入は3日間で46億円越えと異次元の人気を見せ連日メディアでも取り上げられているほどにブームが過熱していますね。
今回は映画を観に行った感想を。
とにかくすごかった・・!
※ネタバレ注意
とにかくうるさい序盤
テレビアニメ最終話を引き継ぐ形で、無限列車に乗り込むところからスタート。ここまでのおさらいやキャラ紹介などは全く無しなのでアニメや漫画などで予習していない人は完全に置いていかれる仕様です。
「鬼滅はよく知らないけど友達についてきた・・」ってタイプの人は作品を十二分に楽しめないのがもったいないので・・絶対予習してから映画館へ行ってください( ノД`)
『振り返り』がない分、野暮ったくならずアニメの熱量そのままに幕が上がる無限列車編。かまぼこトリオ(炭治郎・伊之助・善逸)が車内で煉獄さんと合流してからが・・
まあうるさい( ´艸`)
「うまい!!」
連呼の煉獄さん登場シーンはインパクトありまくり。炭治郎は遭遇早々にヒノカミ神楽の事を聞くも「知らん!」と一蹴。開始五分で炭治郎が無限列車に乗り込んだ目的の半分が砕け散る(笑)
カラッとした性格の煉獄さん。この時点ではアホそうな人・・という印象でした・・
夢の中へ
いきなり鬼と列車内で交戦する煉獄さん。狭い車内での戦闘ながらダイナミックな煉獄さんの動きがカッコよく、また炎の呼吸がめちゃくちゃスクリーン映えするのよなあ。
そんな煉獄の活躍も実は夢落ちという・・(笑)
そう、物語が始まって間もなく魘夢の血鬼術にかかっていた炭治郎達。
夢を見たまま殺されるという窮地にしれっと立たされていました。
夢の下りは正直間延び感があるんですが、ここで煉獄さんの生い立ちを明かしておく構成は展開に無駄がないなあと終盤になって把握できました。この映画はあくまで『煉獄編』であると最後まで見ればわかるのですが・・初見で夢の下りはちょっと長く感じてしまうかも。
夢からいち早く目覚めるのは炭治郎。家族が生きていた頃の夢を見ていた炭治郎ですが、これが現実ではないと知り幸せな夢から家族の居ない悲惨な現実を選択するシーンは胸が締め付けられましたね。「本当は刀なんて持っていないのに、こんな日が続いていたのに・・」と在りし日の家族の姿に想いを馳せる彼のモノローグに思わず涙が・・
家族を奪っていながら、また与えて、それを自分で切り捨てさせるという選択を突き付けるのがまさに鬼の所業。
ただ強さを求める主人公ではなく、失った家族を胸に残された妹を救うために立ち上がる主人公。家族を想うからこそ家族と過ごす夢に別れを告げ、乗客を助けるために禰豆子を人に戻すために現実に戻る・・。炭治郎の強さの根本が垣間見えるシーンでした。
度々昔の炭治郎と今の炭治郎のビジュアルが入れ替わるのですが、過去には無かった額の『痣』が非常に気になりますねえ・・。いつからこんなの出来たんだろうか・・?
炭治郎vs魘夢
1人現実に戻った炭治郎は、今回の主犯である下弦の壱:魘夢と対峙。眠りを司る鬼であり、様々な夢を見せる事が出来る。
しかし炭治郎は催眠術の突破方法を心得ており最初から優勢。家族を夢の中で弄ぶ魘夢に怒髪天を突く炭治郎は怒りのままに魘夢の首を落とす事に成功します。
このシーンの炭治郎の怒り方はアニメシリーズ含め随一だったかと。家族を使って夢に縛り付けておきたかった魘夢の思惑は外れ逆に炭治郎の戦う原動力を与えてしまう結果に。相性が悪かったと言わざるを得ませんね(;・∀・)
繰り出される水の呼吸もやはりスクリーン映えするカッコよさ・・!
呼吸を合わせた連撃
魘夢を討ち取ったかに見えたのですが、すでに体は抜け殻となっており魘夢の本体は無限列車そのものとなっていました。
列車内の乗客200人が一気に人質に取られる形になり、炭治郎一人では対処できない事態に。次々と目覚める仲間たちと連携を取り・・
炭治郎と伊之助は魘夢の弱点(首)の捜索を開始。咄嗟に事態を把握し的確な指示を出す煉獄さんがこの辺りから『柱』の片鱗を見せます。
炭治郎達のサポートのためきつい役回りを引き受ける彼の縁の下の力持ち感が凄い。実際中盤までは目立った活躍というのは無かったのですが、それは炭治郎達にフォーカスがあたっているだけで後に語られるように実際は乗客一人も被害を出さなかったという獅子奮迅の活躍。
伊之助とまさに『呼吸』を合わせた連撃で魘夢の弱点を攻撃する炭治郎。異形となり果てた魘夢と炭治郎&伊之助の戦闘シーンは圧巻!このあたりはFateで培ったものでしょうね。魘夢の瞳術を破れた伊之助ならではの設定も面白いし、ここまで魘夢の夢を突破できてたはずの炭治郎が突破できるからこそ逆に術中にはまりかける展開も変化があって面白い。前半は炭治郎一人の強さが目立った展開だったけど、このシーンでは仲間との助け合いにスポットが当たっています。
伊之助が肉を切り、炭治郎が首の骨を断つ!
ヒノカミ神楽でとどめを刺すのですが・・やっぱり演出がかっこええなぁ。
こうして炭治郎が魘夢を倒し、無限列車は脱線しながらも乗客全員の避難は無事に終了。ここで終幕かと思いきや招かれざる客が出現・・
煉獄vs猗窩座
魘夢との戦いが終わったのを見計らっていたかのようなタイミングで上弦の参:猗窩座が炭治郎達の前に登場。
そのあまりの強さに動けない炭治郎と伊之助。即座に煉獄さんが対峙するも圧倒的な強さの前に柱ですら優位に立てず。
煉獄さんと猗窩座の戦いは、どれだけ異次元のものなのか炭治郎達が動けない描写によってよく表現されています。下弦の鬼までは炭治郎達でもなんとか倒せた後だからこそ、余計に際立つ上弦の鬼の強さ・・。柱ですら苦戦を強いられる強さ・・。
まさに手に汗握る攻防。
猗窩座は鬼として人を食べる云々よりも純粋に強さを求めた結果無限に生きられる鬼となった戦闘狂といった感じのキャラ。なので、煉獄さんの強さに惚れ鬼になるように戦闘中ずーっと勧誘しています(笑)
素晴らしい音楽も相まってこの二人の戦闘シーンが本当のクライマックス!『無限列車編』ではなく『煉獄編』やん!と突っ込んでしまいたくなるぐらい・・煉獄さんがカッコいいしすごく主人公してます。そしてキービジュアルに姿がなかった猗窩座がまさかのラスボスという事で・・魘夢の前座感が凄い( ´艸`)
真っすぐで決して折れない強い煉獄さんは日野聡さんがほんとにドンピシャはまり役!お相手をする猗窩座の声優は石田彰さん。戦闘狂っぽさを十二分に醸し出していてこちらもスゴイ・・!相乗効果か戦闘中の演技が凄くてもうほんと・・言葉にならない・・
勝利とは、強さとは
戦闘力では猗窩座が上。それに加え鬼としての回復力によってダメージの蓄積がない一方、煉獄さんは猗窩座の猛攻によって満身創痍。勝負は決したかに思えましたが・・煉獄さんは危機を幾度も脱し、目がつぶれ内臓が損傷しようとも倒れることはなく・・
心を燃やし、命を燃やす炎柱の奥義・・
凄まじいクオリティと気迫に痺れました。
鳩尾を貫かれようとも、猗窩座の首を落とす事を最後まであきらめず、夜明けのタイムリミットに焦った猗窩座は自ら腕を切断してまで逃走。
強敵を敗走させた煉獄さんの気迫は本当にすさまじく、「強さとは肉体の事だけではない」と言っていた自分の言葉を体現していたシーンでした。
最後に煉獄さんが微笑むシーンが本当に印象的で・・。煉獄さんは勝ったよ・・強いよ・・誰も死なせず守り抜いたんだよ・・(´;ω;`)
まとめ
アニメと映画合わせて2時間ほどの付き合いとなってしまった煉獄さんですが、その功績も残したものも大きく登場シーンは短いのに人気キャラなのも頷けますね・・。この先、煉獄vs猗窩座を超える名勝負は出てこないんじゃないか!?と不安になるぐらいの出来映え。
とにかくすさまじいクオリティと、声優陣の熱演が印象的な作品でした。心揺さぶられるとはこういうことなのだと実感できる作品です。
『鬼滅ならではの生きたセリフを声優さんたちが心を込めて演技をする』アニメ鬼滅の良さって個人的にこれだと思うんですよね。本当に言葉が響く作品。
「逃げるな卑怯者!いつだって鬼殺隊はお前らの有利な夜の闇の中で戦っているんだ!生身の人間が!傷だって簡単に塞がらない!失った手足が戻る事はない!逃げるな馬鹿野郎!お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!強いんだ!煉獄さんは負けてない!誰も死なせなかった!戦い抜いたんだ!守り抜いたんだ!お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!」
逃走する猗窩座に炭治郎が投げかげるセリフは本当に鳥肌が立ち、改めて炭治郎を演じるのが花江夏樹さんで本当に良かったと思いましたね。
あと特徴的だったのが
(炭治郎)「俺が死ねばあの人が人殺しになってしまう」
(煉獄さん)「君だって重症だ。君が死んでしまったら俺の負けになってしまう」
と自分よりも人を気遣う二人の温かい言葉。炭治郎の優しさと強さは煉獄さんと似てるんだなあと。
そしてエンドロール( ノД`)
煉獄さんばかりで泣いちゃう・・
LiSAさんの『炎』。映画に行く前は「普通のいい曲」という印象だったんですが、映画を見た後は・・もう歌詞が煉獄さんに向けたものとしか思えず・・泣ける・・。
煉獄という素晴らしい柱の強さ、背中を間近で見た炭治郎・伊之助・善逸のこれからの成長と活躍に期待しつつ・・アニメ2期を首を長くして待つ!
映画を十二分に楽しむには、アニメで予習しておくことをぜひおすすめしておきます。
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