頼もしすぎる魅音
※この記事は作品のネタバレを含みます
梨花が失踪し騒然とする校内。その騒動冷めやらぬ中、魅音は圭一を自宅に招き入れる。彼女の悲壮な決意を知った圭一だったがたどり着いた事実は・・
- 梨花失踪
- 責任感溢れる魅音
- 魅音を信じるか否か
梨花の失踪
圭一を慰める・・わけではなくぶち切れの黒モードを披露した梨花が失踪。クラスメイトで捜索を開始するのだが・・
梨花の失踪に言及する沙都子の様子がいつもと違うし、魅音(詩音?)もなんだか白々しい会話を繰り広げています。そして出てくる『作業着の男』という単語・・。古参ファンなら間違いなく山狗が思い浮かぶのですが・・ミスリード臭いしなあ。わざとらしくこの『作業着の男』をこの回ではちょこちょこ描写してました。
「梨花を捜索」・「はしごに上る圭一」・「豹変する魅音」は綿流し編と同じ流れを汲んでますが、内容は少し違う。綿流し編では詩音演じる魅音が沙都子の呪うような言葉をつぶやくというシチュでしたが今回は「終わらせなくちゃね・・」と魅音が謎の決意を固めている状況。
妙に描写される焼却炉とか、開かない便槽とか、もう梨花が無事でないという事がうっすらと演出で訴えてきてました。
今回は魅音の豹変でしたが、業の豹変は前作の『ヒィ・・』という感じではなく『ビクッ!』という感じです。相変わらずゆきのさつきさんの演技は素晴らしいなあ。
魅音の誘い
村長に続き梨花まで失踪。この状況は自分が祭具殿に侵入したからではないか?とビビりまくりの圭一。ここで詩音のせいにして自分を守ろうとしかけるもきちんと自分の罪を認識している圭一は綿流し編よりもよっぽど立派。鬼騙し編でもそうでしたが、前作よりも明らかにまともというかオトナなんですよね圭ちゃん・・。
そんな圭一にコンタクトを取ってきたのは魅音。園崎本家で話をしないか?と。
綿流し編ではレナと共に乗り込む形だった園崎本家の来訪ですが、今回は単身そして魅音が誘ってくる形です。
祭具殿侵入の件を自白し謝罪した圭一に、「圭ちゃんを信じるから、圭ちゃんも私を信じて欲しい」と頼もしい言葉で返す魅音。・・あれ?今までで一番頼もしいぞ( ゚Д゚)
そして地下の拷問部屋へ
圭一を地下の拷問部屋に連れてきた魅音。地下牢に彼を閉じ込めますが、それは前作の様な狂気によるものではなく溢れる責任感によるもの。
魅音は、村に蔓延する『オヤシロ様の祟り』という大義名分に則って行われる惨劇に異論を唱え、祟りを代行するものを突き止め駆逐しようと考えていました。
祟りの代行者から圭一を守るために閉じ込める・・、閉じ込めるという行為は綿流し編と同様だけどもその意図が全く違います。
来訪者を迎え撃った魅音。一人取り残された圭一は牢から脱出を試みるも力尽き・・
目が覚めて大石から聞かされたその後の顛末。
園崎家の地下からお魎、村長、詩音の遺体が見つかり、梨花は学校の便槽で遺体として発見、魅音と沙都子は園崎家で死亡・・。
まとめ
発狂エンドでもホラーエンドでもなく・・スーッと謎を残したままアッサリと綿騙し編終了。とにかく展開が急だった後半でした。
魅音がとても頼もしく責任感にあふれていたのが印象的でした。彼女にこんな強さがあったとは・・圭一の選択がそうさせたとはいえ魅音株爆上がり(*´▽`*)
言葉通りに彼女を信じるか、そうでないかでエピローグで明かされた事実の捉え方が変わってきますが・・これは魅音と詩音の入れ替わりがどこで起こっているかがカギ。綿流し編同様に詩音の暴走であればひねりが無いので・・、魅音ヤンデレ展開のルートと考える方が面白い? 圭一を守るために祟りの代行者を手にかけた・・と。
でも、そうなると沙都子の死亡が引っかかってくるんだよなあ。鬼騙し編でも梨花と心中してたっぽいし、今回も魅音と一緒に命を落としている・・。梨花の失踪の時に騒がず妙に落ち着いていたのも引っかかるし・・『業』では沙都子の行動が一つのキーなのかも。そんな沙都子がメインになる可能性が高いのが次回からの祟騙し編。
『騙し』と銘打っているだけあって、鬼騙し編では圭一ではなくレナが暴走、綿騙し編では詩音ではなく魅音が暴走(?)、と逆を行く展開になっているので・・祟騙し編では・・『鉄平が帰ってこない』とか『鉄平が優しい』とかファンの予想の逆を行く展開を期待したいですね。
【前回の感想記事】