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【ヒロアカ映画第2弾】僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジングを観た感想(ネタバレ注意)

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ヒロアカの最終回といえる展開

原作の最終決戦のネタを使った原作者監修の劇場版第2弾!

 

※この記事は作品のネタバレを含みます

 

ヒロアカ映画第2弾のあらすじ

雄英1年A組は校外ヒーロー活動としてヒーローがいない那歩島に駐在する事になった。島民から様々な依頼を受け一丸となって活動に励むデクたち。雑用みたいな仕事ばかりでヴィランとの戦いとは縁遠いそんな平和な日常は突如破壊される。ナイン率いる謎のヴィラン組織が島を襲撃。ナインの狙いは島に住む活真という少年。圧倒的な力を誇るナインたちに対し1年A組は島民を守るために立ち上がる・・!

 

 

   

映画第2弾のPOINT
  • ホークス初登場!
  • 親バカ!?エンデヴァー
  • 敵はオールフォーワン!?
  • 1年A組大活躍!
  • 最終決戦のネタは予想外の展開
  • 助けて勝つ、勝って助ける

 

序盤

政策によって学生でありながら駐在ヒーローとして島でプロ活動をすることになるのですが、これは今までのような『実習』ではなく『仕事』

 

プロや教師のカバーもなくヒーローとして自分たちで依頼を受けて事態を処理する。依頼を満足に達成できなかったらきちんとお叱りも受けてます。

 

より実践的、ではなく実践。

 

『アカデミア』と冠してますが、本作に関しては学生や学校と行った概念がすっぽりと無くなった世界観です。ゆえにアニメシリーズのように危機にプロの誰かがかけつけてくれるといったセーフティー機能は無いと明確に線引きし展開に緊迫感を持たせていました。

 

序盤は平和な島の日常でまったりと任務をこなしています。ここで島の人とのつながりを描いていることで、島の危機に1年A組が立ち上がる展開に説得力を持たせています。

 

中盤

そんな那歩島の平和な日常を壊したのがナインが率いるヴィラン組織。このナインはヴィラン連合の実験に参加した結果、オールフォーワンと同じく個性の強奪が可能となった強敵。能力はいわばオールフォーワンもどき。

 

彼の狙いは島に住む活真という少年。活真の個性は『細胞活性』。実験の代償として個性を使うと細胞が壊れていくようになったナインにとっては、欠点を補える事が可能な喉から手が出るほど奪いたい個性。

 

配下のスライス、キメラ、マミーを引き連れ島の各地で暴れるナインたち。1年A組の面々は各地で応戦するのですが、相手が強敵であり島民を守りながらの戦いでは分が悪く苦戦。

 

そんな中、あっさりとマミーを撃破した爆豪はさすがの実力。「死ね!」と叫びながら敵を倒す姿はヒーローらしさが欠片もなかったが(笑) 

 

ヴィランっぽいヒーロー第一位の称号は伊達じゃない( ´艸`)

 

 

一足先に敵の首領であるナインと対峙していたデクですが・・。オールフォーワンを彷彿とさせる個性の同時発動に手を焼き苦戦。初見ではどんな個性をどれだけ持っているかわからないまさに未知数な相手はやり辛いですねぇ・・。

 

デクの危機に駆け付けたのは爆豪。しかし、デクと共闘してもナインを倒す事は出来ず。A組の仲間の救援によってなんとか敵から逃れますが2人は完敗。

 

敵が退いた後、被害が甚大な島はインフラが破壊され災害時のように島民は避難。炊き出しから物資の調達まできちんと1年A組のメンツがこなしてて感心しました。

 

以前にオールマイトが「ヒーローは守るものが多い」と言っていましたが、今回も敵は暴れるだけでいいけど、ヒーローはその後処理までちゃんとフォローしなければならないという立場の違いも描かれてました。

 

クライマックス

敵の襲撃を受け窮地に追い込まれましたが、次は作戦を立て先制攻撃を仕掛ける。強気で攻める1年A組。

 

勝利条件は敵を分断し各個撃破、できなくても救援が来るまで島民を守り続ける。

 

vsスライス

常闇&芦戸で応戦。

芦戸の酸で岩柱を落として攻撃したり、暗闇でダークシャドウを増強したりと洞窟という地形を最大限活かした戦闘。

 

「ここは俺の世界だ・・」

 

常闇くん、かっこよすぎィ!

 

最後はダークシャドウの暴走であっさりと勝利。

スライスにほとんど見せ場なかったな・・

 

vsキメラ

ナインの次に強敵だったのがこのキメラ。その名の通り様々な動物の特性を駆使して戦う見た目は獣人のキャラ。

 

梅雨ちゃんの毒でサポートしつつ、飯田の機動力でかく乱し、切島の硬さで攻撃を耐えきり、最後は至近距離で轟が限界零度の氷結で辛勝。

 

この戦いは個性を活かしたキャラ同士の連携が光っていました。みんなカッコよかった戦いだったけどエンデヴァーのアドバイスを活かして限界を超えた氷結を見せた轟がとくにカッコイイ。

 

vsナイン

個性複数持ちのナインには、多で対抗。複数持ちに対して多人数の個性をぶつける。活動限界時間のあるナインの弱点を突いた消耗戦に持ち込む作戦。

 

前哨戦のお茶子&瀬呂ですでにガンガン動く戦闘シーンを展開していました。

 

青山や八百万、お茶子と瀬呂が奮闘するもナインを止められず。

 

真打のデク&爆豪で対処しますがナインの圧倒的な力の前に為す術なく・・。とくに文句も言わずきちんと連携してデクと戦う爆豪。こんな展開が見られるのも映画ならではですね!まさに映画では優しいジャイアン現象(笑)

 

島民を守るため、活真を守るため、デクが選んだ起死回生の一手。それが原作者の堀越耕平先生が話していた「原作の最終決戦でやりたかったネタ」になるんですが・・

 

二人のワンフォーオール

ナインに勝つためにデクが取った策は、爆豪にワンフォーオールを譲渡すること。ワンフォーオールを付加された爆豪とワンフォーオールの残り火がある状態の自分でならナインを倒せると踏んでの作戦。

 

その策は見事的中し、デクと爆豪二人のスマッシュでナインを撃退。

 

最後に2人でナインを倒すシーンは、戦闘音やキャラの声は無しでBGMのみ。画で魅せる引き算の美学といったところか。引き込むための演出が前作とは違ってこれがまたいい。

 

気になったところ

ストーリーに関しては上に書いたような感じでした。ここからは私が個人的に気になった展開や発言をピックアップ。結構この先のネタバレに触れてるんじゃね?と感じた部分です。

 

ホークス

No.2ヒーロー。常闇のインターン受け入れ先でもある。まさかアニメに先駆けての登場とは・・。声優は中村悠一さん。

 

飄々としつつ仕事はきちんとこなす切れ者って感じ。そこまで活躍は無かったけど顔見せにしては出過ぎだろうって感じの尺の長さ。オールマイトよりも出てた(笑)

 

エンデヴァー

冒頭にちょろっと出て久しぶりに活躍を見せてくれた・・

で終わるのかと思いきや、終盤で負傷した轟を見て涙を流す親バカっぷりを披露。いや、親バカというよりは息子の無事を心配していた普通にいい親父。

 

私の中で一気に憎めないキャラになりました。

 

ゲスト声優

ナインが井上芳雄さん

スライスが今田美桜さん

 

前作の生瀬勝久さんと志田未来さんが上手過ぎただけに、ちょっと・・。ナインは淡々とした喋りのキャラだと思えばまだマシだけど、スライスは叫び声とかでボロが出てた感じでしたね・・。

 

ちなみに島民役でラグビー日本代表の方々も起用されていました(笑)

 

いじめ

異形の姿であるキメラが、障子に対して放った一言。

「その見た目、お前も結構いじめられたクチだろう?」

 

ヒロアカって個性的な見た目が多いのでそういうものが受け入れられている世界だと勝手に解釈していたところがあったので、この一言で『見た目でのいじめや差別』ってものが存在する世界なんだとハッとさせられました。そういう意味では梅雨ちゃんや芦戸、尾白なんかも異形系になっちゃうか・・。

 

そういう後ろ暗い部分ってアニメではまだ見せてなかったので新鮮というか、『個性』として受け入れきれてない社会なんだと感じました。

 

個性複数持ち

ナインが参加した実験って恐らく脳無生成系統のものなのかな?脳無のように自我の無いキャラではなく、ナインのように自我を持つキャラの個性複数持ちがヴィラン連合側から今後も出てくるとなると非常に厄介・・

 

そして、一番気になったのがナインがデクに対して放った「こいつは個性を複数持っているのか・・」

 

ワンフォーオールが先人から紡がれている『容量の大きい個性=複数分』であることを指しているのか、デクにはワンフォーオールの他に『個性』があることを指しているのか・・

 

まとめ

胸熱王道展開×スクリーン映えするハイクオリティ戦闘シーン!圧巻の出来でした。

デクが爆豪に個性を譲渡する展開は予想の斜め上過ぎてビックリしましたけど、原作最終決戦でやる話とすれば納得のできる展開ではあるかな。

 

しかし、劇場版で使ってしまったためアニメとの整合性を取るために「デクが個性を失い、爆豪に譲渡が完了する」という展開にはなりませんでした。

 

結局はなんだかんだのご都合展開で譲渡に関してはノーカウントというオチでしたから(;・∀・)

 

最近のアニメの展開では1年A組の全員にスポットが当たることが無かったので、今作は皆が主役と言えるぐらいそれぞれ見せ場があり、きちんと連携して敵と戦うまさにONE TEAMな活躍を見せてくれました!全員自分の限界を超えたPlus Ultraな映画でした!

 

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 【前作の感想記事】

www.marureze.com

 

 

 

 

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