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【進撃の巨人 3期】第57話『あの日』感想 新章突入!エルディアとマーレの血塗られた歴史

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グリシャの過去、明かされる巨人の謎

 

   

エルディアとマーレ

舞台はグリシャ(エレンの父)の少年時代。マーレと呼ばれる国の中で暮らすグリシャはエルディア人。河原へ飛行船を観に行くことさえ無条件にはさせてもらえないほど、エルディア人はマーレに虐げられ制約のある中で過ごしていました。

 

グリシャの好奇心がきっかけとはいえ、妹のフェイはマーレの軍人によって無惨に殺されてしまい、グリシャの幼い心にマーレへの復讐心が芽生える。

 

ここでこの世界の歴史が明かされるんですが、情報の量がとてつもなく多い・・。

一気に出し過ぎィ!

 

始祖ユミルによってもたらされた『9つの巨人』によって周辺国を蹂躙していったエルディア。そのエルディアの蛮行を止めたのがマーレであり、『巨人大戦』と呼ばれる戦いの最中にエルディアの王が島国へ逃げてしまったことでマーレが大陸での覇権を握り残されたエルディア人が虐げられる羽目に・・

 

現状を要約するとこんな感じ。

 

 

『9つの巨人』は二つ名がついている固有種の事ですね。鎧や超大型、女型などの呼称が付いている巨人。

 

当時の王が逃げた先が『パラディ島』と呼ばれる島で三枚の壁を作ってマーレの侵攻を防いでいる・・、これはエレン達が生まれ育った場所を示唆しています。ここで島国である事と大陸から隔離されていた事が判明。様々な文明の発達が大陸よりも遅れていることも納得ですね。記憶の操作と隔離によってパラディ島は鎖国状態、ガラパゴス化したということです。

 

エルディア復権派

青年へと成長したグリシャは、『エルディア復権派』へ参加。マーレ軍部内に潜む内通者のフクロウを介し、秘密裏にエルディアの復活のために活動を行っていました。

 

そこで王家の血を引くダイナ・フリッツと運命的な出会いを果たし結婚。子供をもうけ、誕生したのがジーク。金髪でうねった前髪が特徴的な彼。グリシャの実子でありエレンの異母兄である事が判明します。

 

マーレの戦士

近代化が進むマーレ。兵器としての巨人の運用に目を向け、巨人化できる戦士の育成に着手。が、しかし巨人化できるのは悪魔の血を引くといわれているエルディア人のみ。

 

マーレにしてみれば危険な任務をエルディア人にやらせるだけなので別に心も痛まないだろうが、巨人化を与えることには一抹の不安を抱えちゃいますね・・

 

巨人を使って侵攻を目指すのはパラディ島。資源が豊富にあるとされ、それが目的。一方、『エルディア復権派』も王が持つ『始祖の巨人』奪還のため目的は違えどパラディ島への侵攻を目指していました。

 

マーレによる『始祖の巨人』の強奪を避けたいグリシャは、マーレの戦士として息子のジークを軍部へ送り込む事を思いつく。

 

が、ジークの密告により『エルディア復権派』の存在がマーレ軍へ知られてしまい、志半ばで復権派の人間は全員捕まってしまいます・・

 

・・話が進めば進むほどグリシャの株が下がっていくなぁ(笑)。描き方なんだろうけど、復権派が狂信的でエルディアの正当性を信じて疑わないって感じ。マーレの説く世界の歴史とエルディアの説く世界の歴史には乖離があるのでその真実ははたして・・

 

無垢の巨人

復権派の人間は『楽園送り』と呼ばれる島流しの刑に処される。パラディ島にて捕まったエルディア人が注射によって次々と巨人化・・

 

能力を持たない雑魚巨人には『無垢の巨人』という名称が与えられていました。巨人たちの特徴から、エレン達の初陣に出てきてた巨人たちはこの時巨人化させられた復権派の人たちだったことが判明。エレンを食べた髭の巨人とかパッチリな目でのぞき込む巨人とか(笑)

 

最後の一人になるまで仲間の巨人化を見させられたグリシャ。妻のダイナも例外ではなく目の前であえなく巨人化させられます・・

 

「どんな姿になってもあなたを探し出すから」

と最後に夫へ声をかけ巨人化していくダイナ・・

泣ける(´Д`)

 

ダイナが変化した巨人はなんとカルライーターだった!エレンの母を食い、ハンネスさんを亡き者にしたあの巨人。エレンにとっては因縁深い相手。その正体がグリシャの妻だったとは・・。

 

この言葉の通り、思考力のない無垢の巨人状態になってもグリシャを探していたんですね・・。美しい夫婦愛なんだけど、結果が・・( ゚Д゚)

 

ま、ダイナからすれば「何呑気に再婚しとんねん」って勢い余ってカルラを食ってしまったんだろう。

 

これがカルライーターの真実だったとは(笑)

 

『座標』と呼ばれる王家の力を、ハンネスを失った直後のエレンがあの時発動できた理由もこれで判明。

 

クルーガー

仲間を、妻を次々と失ったグリシャ。

最後の一人となったグリシャにも刑が執行されようとしたその時、マーレの軍人がグリシャを助けます。彼こそがフクロウと呼ばれる内通者の正体であり、巨人化能力を持つ人間でありました。

 

まとめ

新章に突入!過去の出来事と巨人化にまつわる謎が明かされましたが、情報の量が多すぎて中々に濃い回でした。

 

「一匹残らず駆逐してやる!」とエレンが宣言した相手が同胞だったというのはなんとも皮肉なもの・・。そしてそのエルディア人は世界からしても「一匹残らず駆逐したい対象」というのがなんとも・・。

 

作品の序盤は『人類 vs 巨人』の構図でしたが、壁外世界の存在が明るみになったことでその構図は民族間の争いとなり『人類 vs 人類』にシフトしました。

 

次回のタイトルは作品名でもある『進撃の巨人』。過去と現在をつなぎ未来をどう選び取るか、大きな転換点を迎えています。

 

【前回の記事】

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