周防の過去、原田の執念
※この記事は作品のネタバレを含みます
明らかになる周防名人の生い立ち、そして知られざる秘密・・。流されるままにカルタにたどり着いた周防に対し積年の想いをぶつける原田。名人戦第4戦は終盤へ・・
- 一廉になりたかった周防
- 苦しい時こそ基本に忠実に
- クイーン戦決着!
周防名人の生い立ち
親戚に引き取られ叔母に育てられた周防。なんでも器用にこなす彼に叔母は「一廉の人間になりなさい」と上京時にエールを送る。
大学に入り流されるままにカルタと出会った周防はあっという間にA級に。順調なカルタ人生を歩んでいた矢先、叔母と同じく視神経の劣化が人よりも早い病気にかかってしまう・・。視野が狭まりやがて失明の危険すらあるこの病と付き合っていくことになった周防は、耳で勝負が出来るカルタにより一層打ち込む。
名人になったのは「一廉の人間になりなさい」という叔母のエールがあったからこそ。
冒頭からいきなり名人のシリアスな話を展開。目が不自由でも勝ちぬけることを証明した周防は同じ病気の叔母に劣等感を持っていてほしくないというのもあったのでしょうか。カルタにより一層打ち込んでいったのはそういった人間味のある理由だったのかもしれません。
名人にヤル気を出させた原田の猛攻
試合は中盤。
決まり字が短くなっていくため『感じ』で勝負する周防名人有利の展開に。しかし、原田先生もそれを見越しきちんと基本に忠実なカルタで名人のミスを見逃さず食らいつく。
囲い手、渡り手など原田先生のテクニックが光る中盤。基本は攻めカルタの原田先生がきちんと守りを固めつつ攻める心を忘れない姿が印象的。
原田先生の執念に、周防もいつしか本気モード。クイーン戦の試合展開を気に掛ける余裕が無くなってます・・。
クイーン戦決着、名人戦は運命戦へ
一方、クイーン戦。終盤までもつれた展開でしたが、最後は猪熊のダブで一気に二枚差がつき勝敗が決します。
猪熊という強敵との戦いを心から楽しんだり、敗北した猪熊に声をかけるなど、今回のクイーン戦は若宮の成長が垣間見えた展開でした。
そして、名人戦第4戦は最後までもつれ運命戦。最後の一枚を取れれば原田先生は晴れて名人となるが・・
まとめ
ここに来て周防名人の過去と秘密、カルタとの出会いが明かされました。基本的にこの作品のキャラは嫌みな奴だけで終わらないので、周防名人も何か背負っているんだろうなあとは思っていましたが・・
意外と人間味のあるキャラじゃないか(´Д`)
もちろん原田先生に勝ってほしいですが・・
名人の位はそう簡単に手に入らないわなぁ。
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